西洋占星術とインド占星術の太陽星座の違い

西洋占星術とインド占星術

「今月の双子座の方の運勢は・・・」等という、雑誌でご存知の方が多い「○○座」は、西洋占星術の太陽の位置を基に占っています。

インド占星術では、西洋占星術の太陽の位置と、インド占星術のそれとは、おおよそ25度程(一つの星座は30度)もずれます。ですので、西洋占星術で、太陽星座がおひつじ座の方の場合、一つ前のうお座になることがあります。

どうしてそんなずれが出来たのでしょう。
地球の地軸が、すりこ木状の回転運動(歳差運動)をしているためです。ずれは、その歳差運動から生まれます。西洋占星術は歳差運動を考慮し、インド占星術はしませんでした。そのために違いができました。

西洋占星術では、毎年3月21日に春分点を定め、その春分点に太陽が回帰する瞬間を一年の始まりとしました。(回帰年の採用です)
一方、インド占星術では、牡羊座を構成する星々の中の、ある星に太陽が来た時を太陽の牡羊座入り(メーシャ サンクランティ)としてお祝いしてきました。(恒星年の採用です)

では、どうしてインド占星術では、地球の地軸の歳差運動を考慮しなかったのでしょう。
歳差運動を知らなかったのではなく、インドでは、月の動きを大切にしている古代からの暦を、重要視したため、というみかたがあるそうです。

さて、このように大きな違いを持つ二つの占星術ですが、地球の地軸のすりこ木状の回転運動の周期は、約26000年と言われていて、現在おおよそ25度程度のずれは、これからも少しずつ広がっていき、やがて、30度に達する時が来ます。
30度、つまりひと星座まるっと変わることになるわけです。例えば、西洋占星術でおひつじ座の人は、インド占星術では完全にうお座になってしまうということです。

インドは大変宗教を重んじる国です。その宗教のお祝行事の季節が全く変わってしまうのは、なかなか問題なのです。インドの占星術の会議では、討論もされているそうです。確かに、1年の始まりとも言える太陽の牡羊座入りの春のお祭りが、真夏のような時期というのは、ちょっと問題なのだと思います。

以下に、西洋占星術とインド占星術の、太陽星座の月日を記しました。
日本では西洋占星術の太陽星座に慣れているので、変な感じがしますが、いろいろ想像して楽しんでいただけたら幸いです。
例えば、雑誌の占いで、一つ前の星座占いも読んでみるというのも面白いと思います。
特に、○○に気を付けて。みたいな記述があったら、ちょっと頭の片隅に置いておくと役立つことがあるかも。
例として、A子さんが、4月10日生まれの方の場合、西洋占星術では牡羊座ですが、インド占星術では魚座になります。
A子さんが、雑誌の西洋占星術の今月の運勢のぺージを読む時、牡羊座と、魚座どちらも読んでみるという具合です。よかったらお試しくださいね。


※西洋占星術、インド占星術いずれも境目の日は毎年少しずれます。
下記のデータは2024年版です。
インド占星術はインドで観測したデータ

牡羊座

西洋占星術・・・3月20日− 4月18日
インド占星術・・・4月14日~5月14日

牡牛座

西洋占星術・・・4月19日− 5月19日
インド占星術・・・5月15日~6月14日

双子座

西洋占星術・・・5月20日− 6月20日
インド占星術・・・6月15日~7月16日

蟹座

西洋占星術・・・6月22日− 7月22日
インド占星術・・・7月17日~8月16日

獅子座

西洋占星術・・・7月23日~8月22日
インド占星術・・・8月17日~9月16日

乙女座

西洋占星術・・・8月23日~9月22日
インド占星術・・・9月17日~10月17日

天秤座

西洋占星術・・・9月23日~10月23日
インド占星術・・・10月18日~11月16日

蠍座

西洋占星術・・・10月24日~11月21日
インド占星術・・・11月17日~12月15日

射手座

西洋占星術・・・11月22日~12月21日
インド占星術・・・12月16日~1月14日

山羊座

西洋占星術・・・12月22日~1月19日
インド占星術・・・1月15日~2月13日

水瓶座

西洋占星術・・・1月20日~2月18日
インド占星術・・・2月14日~3月14日

魚座

西洋占星術・・・2月19日~3月20日
インド占星術・・・3月15日~4月13日






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