インド占星術で詠む2025年春~

インド占星術今年の占い

インド占星術で2025年の春の空の様子を詠んでみました。

太陽神と土星神の合、満月
2025年3月13日に、月神は獅子座で、満月が起こります。
その時、太陽神と土星神は水瓶座の後半度数で同居しています。

水瓶座は、土星神のマイホームです。
家来のような土星神のお家で、土星神と過ごす王の太陽神のご機嫌はいかがでしょう?
居心地いいとは言えないでしょうね。
国王や、人々の上に立つ人は、王様らしく玉座に座っていたいけれど、それが許されない現実に不満足な満月期間となる可能性が有りそうです。

また、月神と土星神の向かい合いは、人々に楽しかった思い出や、深い愛、切れない縁を思い起こさせるのかもしれません。

土星神の魚座入り新月
3月29日は、土星神は魚座入りです。
魚座で惑星神が集合する新月を迎えます。
この日、それぞれの惑星神はこんな感じです。

土星神は、0度に。
土星神は、自分の家である風の水瓶座を後にし、魚座へ入ります。
ゆっくり現実を動かす力を秘めた土星神は、12星座の最後の魚座(水)社会を作り始めます。

ラーフ神は、2度に。
土星神と一緒に魚座にいるのは2カ月もありませんが
急ぎがちで欲張りなラーフ神の勢いが、ゆっくりですが確実に現実を変化させる土星神に強く影響を及ぼす期間になるのではと想像します。

金星神は、4度
金星神は魚座が好き。憧れの木星神のホームです。
土星神は金星神が好き。金星神に認めてもらえるように懸命に働きます。

水星神は、6度
現世的利益を求めます。

さて、土星魚座イングレスの新月は、魚座の性質の社会の開始時期とすると、
「魚座の性質の社会」というものは、どう捉えていったらよいでしょうか。

魚座、又は12室からこんなワードを思いつきます。

・寂しくなる
・遠くに行く
・ひとりになる
・海外移住
・失う
・支出
・見えないもの
・自分の世界に留まる
・あの世
・悟り
・解脱
・死
・入院
・動きたくない
・秘密裏に行われる
・牢獄

ワードだけ見ると、サットヴァな感じ、現世的にはややネガティブな感じが無きにしも非ずではあります。
しかし、それに関わってくる4惑星神は、パワフルです。
それをうまく扱い、利用する2か月余りになることを暗示している新月なのかもしれません。
例えば、コツコツと働きながらも、仮想通貨や、株を現金化したり・・・。海外へ移住したり。
また、仕事から離れるような場合があっても、なにかしらアイデアで乗り切っていく、したたかな強さが感じられる配置です。

2025年の土星神
土星神は、3月29日魚座に入った後は、その対抗の乙女座と、3番目のアスペクトを牡牛座に、10番目のアスペクトを射手座に、年末までずっと影響を及ぼし続けます。

一つのサイクルの終わりの星座である魚座。
その中で、経済的に整った環境状況を求め、心地よさ、豊かさのために頑張り、学問、留学、海外関係への興味と学び、宗教、魂や精神の学びが進むのでしょう。ただし、心身の不調は気を付けていきたいところです。

ラーフ神の水瓶座入り
2025年春後半、5月18日に、現世的で圧倒的パワーを持つラーフ神は、水瓶座にイングレスします。
常にラーフ神の向かい側に位置するケートゥ神は、獅子座入りです。

サイデリアル方式で、水瓶座に何か星を持っている方、または水瓶座がアセンダントなど重要な部屋の方は、特に影響を感じやすいかもしれません。

4月中旬辺りから是非観察を。
なぜなら、ラーフ神はかなり急ぐ性格の神様だからです。

ラーフ神は、風の水瓶座の世界を強めるでしょう。
それは、未来的であり、これまでなかった社会の現実化とも言えるでしょう。投機ではない信用通貨、志が近い人々のネットワーク、アーユルヴェーダなどのホリスティック医学、AI、AGIへ等の拡大なども考えられます。

逆に、これまで膨らんでいたスピリチュアルを利用したビジネスや、数字、データだけが存在しているような投機は、バブルがはじけ、このタイミングを境に落ち着いてくるのかもしれません。

木星神の動き
木星神は、インドのパンチャーングによると5月15日双子座入りします。
つまり、前述のラーフ神の水瓶座入りとほぼ同時です。

なんと、今年の木星神は、10月19日に蟹座へ入り、その後逆行し、12月6日に双子座へ戻ります。
・・・個人的にはあまりの速い動きに目を疑いました。

双子座に居る時の木星神は、その対抗の射手座や、5番目のアスペクトを天秤座に、9番目のアスペクトを水瓶座の部屋に、影響を及ぼします。
したがって、水瓶座入りしたラーフ神は、木星神からの影響を受けることになります。

社会の中で、AI化だけでなく、AGIのようなこれまでなかった未来的なことが、良くも悪くも拡大し(労力が減る、あくせく動かなくなる、イージーな仕事が流行るなど)する気がします。


蟹座で逆行する木星神は、蠍座、山羊座、魚座に対し影響を及ぼします。
蟹座には、約1カ月半ほどの滞在です。双子座に戻っても逆行は続きます。

逆行中の木星神は、完璧性、正義感、道徳観、理想、理念、こうねばならない、と頭の固さが目立っていきそうです。社会の見えない部分、闇が、今年以上にあらわになる時になるのかもしれません。


最後に
2024年もあと少しになりましたが、
日本全国の企業は、11年ぶりに倒産件数が年間1万件を超える可能性が高まり(帝国データバンクのリポート)、また米国では2024年9月までに1400人以上のCEOが退任(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスのリポート)と、大きな変化を感じさせる出来事が起こっています。

しかし、ネガティブなことだけではありません。
第二のドバイと言われる石油産出国アゼルバイジャンは、中韓の申し出を蹴り、日本との関係を優先強化をし世界を驚かせました。
日本を優先する理由は、なんと1890年和歌山県人が軍艦エルトゥールル号遭難の際、救助活動した、という歴史的事実が原点にあるそうです。
先人の無償の愛が、日本への信頼を育み、そして今を生きる私たちが、その恩恵を受けていることに、感謝の念に堪えません。

日本人の持つ素晴らしさについては、私自身も、それに通じる体験したことがあります。

私は、2013年夏に、NYでバレエの講習会の指導者クラスに参加しました。
アメリカ、フランス、スペイン、ブラジル、イスラエル、・・・様々な国の小学生から大人までのバレリーナ達がその講習会に参加していました。

それぞれのお国柄、個性が出る、表現力、エネルギー、レッスン態度(日本人からしたら、えっ?っと目を疑うことも、その国の子どもたちにとって当たり前)は大変興味深かったのを覚えています。

主催のアメリカの方が、「日本人を講習会に必ず参加させたい」と話しておられました。
何故かと言うと、「日本人がいると、調和が生まれる、諍いが起こらない」から、だそうです。

私はそれを聞いた時、とても嬉しかったです。要は、いつの時代も、きっと”こころ”なのですね。

今までとは異なる景色が見えそうな魚座と水瓶座の社会ですが、
これらの事実から、私たちの社会は、先人たちの心、德、生き様の積み重ね、見えない力で支えられているのかもしれないと、勇気をもらいます。




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